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2011.04.27 Wednesday

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2011.04.27 Wednesday

砂漠

余震で床に散らばった本を、またしても床に積んでおります。
積読本も増えるばかり。
そして、良い本が埋まってました。

伊坂幸太郎。
東北にある大学の医学部に入学した学生の物語。
(間違いなく東北大)
震災が起きるずっと前、何度か仙台に行ったことがあったので、
街並みを思い出しながら読んだ。

話は入学してすぐの飲み会から始まる。
ちょっと距離を置いて、全体を俯瞰してみてしまう主人公。

初めてであった同級生は、やたらと笑う男。
めちゃめちゃかわいい女の子。
大人しい女の子、初めまして、と思いきや、笑う男の幼馴染。

宴会も進み、場の空気も出来上がったころに、急きょ転がり込んでくる男。
自己紹介を始めたかと思うと、勝手に演説を始める。なぜか敬語。

こうして5人は出会い、大学生活がスタートする。

夜通し麻雀をしたり、合コンへ行ったり、
なりゆきで無茶苦茶な賭けをしたボーリングをしたり。

「わたし、あの時、本当に不思議だったんだよね。
西嶋、笑われてもまるで、恥ずかしがらないし、
下手なのに全然、びくともしない。
あれはたぶん、自分を信じてるんだと思う」

西嶋というのは、入学当初に変な演説をした男。
カッコよくはない。
服を買いに出かけた時もこんなことを真顔で聞いたりする。

「恰好いいですか?」
西嶋は恥ずかしさのかけらも見せず、胸を張る。
「いや、恰好良くはない」
と僕と鳥井が同時に答えた。
言葉の掛け合いが軽快なのが伊坂幸太郎の魅力の一つ。
どんどん惹きこまれていく。

夏の章で、海でのやりとりがかなり好きだ。
特に終盤。
書かないけど。


あれだけ周囲を俯瞰してみていた主人公も、
終盤には大きく成長していく。

文章力が凄い。
その場の緊張感や、主人公の感情の高ぶっていく様が
これでもかと伝わってくる。

序盤からよく笑う男、鳥井もまた。

西嶋は序盤から最後までペースかわらず。
そこが良い。


「楽しい大学生活って、こんな感じ??」
をまさに体現した小説だった。
元気をもらった。

JUGEMテーマ:読書


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2011.04.12 Tuesday

自分で見てきました2(茨城県高萩市)

大震災に遭ってからちょうど一か月。
今日も大きな余震があった。
震源地から10キロ程度の場所に、実家がある。
家族や友人の無事は確認できたが、早く治まることを祈るしかない。




4月8日(金)

日立、て聞くとなにをイメージするだろう。
おそらくは総合電機メーカーを思い浮かべると思う。
まさにその会社発祥の地が茨城県日立市。
日本有数の鉱山。より大規模に掘削するために重機が必要となり、
ここ日立に『日立製作所』が生まれた。

無骨というか、あか抜けないというか保守的というか、
よく言えば男らしいイメージを個人的には持っている。
産業用製品を「重電」、民生品を「軽電」て呼んでる。
何ともイカツい。

日立市内には、今でも広大な敷地を日立製作所の工場が占めている。
発電所や船などで使う巨大なタービンを港まで運ぶために
重量級のトラックが走っても道路が割れないような素材を使っていたり、
狭い個所では電柱を引っこ抜くことができるようになっていたり、
道路の上を、工場の通路がまたいでいたり、
日立駅は日立製作所の関係者のために作られた特別な歩道橋があったりする。

原発の施設で使用する機械もここで作っている。
賛否が分かれるかもしれないけどね。



そんな日立の顔、日立駅がリニューアルしていた。
強度が心配になっちゃうくらいガラス張り。




7日、常磐線が高萩駅まで復旧した。
やや速度を落としながら電車は走る。



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2011.04.11 Monday

自分で見てきました1(茨城県日立市)

一度茨城に帰る事にしました。
あまり自分はスマートな頭ではないので、
あちこちから押し寄せる情報や怒号や悲壮な声に対する最適解を見つけられません。

なので、シンプルに自分の気持ちに従う事にしました。
「帰りたいなー」


4月7日(木)
帰省しようと思った当時、鉄道網は地元まで復旧していませんでした。
(JR常磐線は勝田駅まで)
なので高速バスを利用。

そして実家に連絡をするも、足りない物資は?て聞いても、
「足りねぇもんは、ねぇよー」との事。
一ヶ月経ったので、そこそこ茨城県北部の交通の便がいいエリアは物流が復活。

以前、富士登山に使用したリュックがあったので、
そこへ救援物資的な、お見舞い的なものを詰め込む。

買占めをするおばさま方に散々苦しめられてきたので、
同類にならないよう、晩御飯プラス1,2点という買い方で
毎日少しずつ買い足していった。

で、いざ背負ってみると、これが重いし大きい。
遅れ気味で出発し、駅へ向かうだけで汗だくになる。
平日なので、時差出勤をしている社会人の通勤時刻とちょうどぶつかる形に。
かなり込み合う電車の中、子供入ってるよね?というサイズの荷物を抱えて乗車。

嫌がられてもおかしくない状態だが、
どう見ても被災地へ向かうんだな、という格好だったので
誰も嫌な顔をしなかった。

固い荷物が当たって、横のおばちゃんがこちらを一瞬見る。
バスに間に合うかどうか気が気でない険しい表情と、ヒゲメンなところと、
なによりも汗だくだったので、すぐさま目をそらされる。
誰も嫌な顔をしなかった。たぶん。


東京駅到着、八重洲口へ。
間に合った。
高速バスに乗車。



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2011.04.01 Friday

ありがとう

大阪から戻ってきてから17ヶ月間、
社会人になってから過去最長の案件から、一足先に抜けることになった。
気付けば古株。

感謝。
あまりにも多くのことを学んだ。
多忙も、退屈も。

やっぱり多忙も。



重要な仕事を果たせたのかな。
まだまだ出来たことがあったかもしれない…。



課長さんは涙を浮かべながら感謝の言葉をおっしゃっていた。
店外に出たら、胴上げされた。
AKBで宙を舞ったのは私です。


二次会。
明日もあるので人は少なめ。
でもわざわざ駆けつけてくださった方もいた。
課長さんはずいぶん酔っていらした。
日々の疲れもあって居眠りされていた。
だけど、そろそろ帰る時間だ。


別れ際、最後に握手をした。
年齢も立場も関係なかった。


明日も仕事でしょう?

それぞれの場所で、それぞれのやるべきことを。


ありがとうございました。
本当にお世話になりました。

決して派手な場所ではなかった。
だけど終始地味な場所でもなかった。
ただただ、一つ一つを積み重ねて行く仕事があった。
大きな壁にもぶつかった。
ゆるさもあった。

ひとつの日常がそこにはあった。

ありがとう。

2011.03.27 Sunday

もう何も言えなくなりました

地元は被災地です。
長年通った学校がある地域も、被災地です。
自分を育ててくれた土地が、社会が大きな傷を負いました。
幸いなことに、直接の知人で亡くなった方は今のところいません。

あちこちで聞こえる声があります。
多くは対立する声です。
何が正しいのか誤りなのか、自信を持って判断することができなくなりました。

対立は意見のレベルをこえ、感情論へ。
人格攻撃へと発展しつつあります。
本人にそのつもりがなくても、相手がそう捉えることもあります。

どちらの言い分も共感できるところがある。

でもその根底には、相手を排除しようとする意思が潜んでいる。
それは無意識かもしれないし、自分が考え過ぎているのかもしれない。

傷ついた人、土地、社会をよりよく立て直すために協力してくれているのだけれど。
今はまだそれをフラットに受け止めるだけの心の準備ができていない。



最近思うことがあります。
同郷であっても、東京に住んでいる自分は、被災した人たちとは違う立場にいる。
同じ東京に住んでいても、地震や津波や放射能の話を半ばファッションのように話す人たちとも違う。
国内メディアが報じる内容を鵜呑みにする人たちとも違う。
海外メディアの発信する内容が絶対とも思っていない。



置かれた状況は違えど、誰もが不安を抱えている。
時として耳障りな笑い声は、不安の裏返しであることも知っている。

だれしもが大変な時にいる。
意外とそうでない人もいるかもしれない。
にこにこしていても深刻な悩みを持っている人もいるかもしれない。

一方のいう事が、もう一方を否定することになる。
意見として受け入れる余裕はなく、感情のこもった攻撃として判断される。

だから何も言えなくなりました。



時折強烈な孤独感に襲われます。
自己が日に日に消えていくことを感じています。



分からないものは分からないので、
賢い人に頑張ってもらえばいいや。

やりたいようにやります。
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2011.03.24 Thursday

ランダム

あまりにも強大な力に押し潰された世界。
何故この様な目に遭わねばならないのか。

どうすることもできず、
立ち尽くす人。
膝を抱えて泣く人。
祈る人。
名前を呼ぶ人。

悲惨な光景とは対照的に、気持ち悪いくらいに空は青い。


あまりにも無力だ。
何故こんな目に遭わなければいけないのか。


瓦礫をかき分け、やっと腰掛けられる場所を作る人。
ドラム缶を半分にした間に合わせの容器に薪を入れて暖を取る人。
その上に網を乗せて食事をする人。

生存者を捜す人。
助けられた人。
助けられなかった人。
手を合わせる人。

雪が降る。


揺らぐ事なくそこに静かに存在する死。
なんとしても生き延びようとする力強い生。
何かが少しだけ違っていただけなのに、こんなにも違う今につながっている。


そこに対峙すらしていないのに、
写真を見るだけで涙が止まらない。



だけど目を逸らしてはいけない。
これは紛れもない現実だ。
受け入れなければいけない。
あまりにも痛ましく、辛い事だ。
自分があまりにも無力である事を見せつけられる。

だがそれでも。
生きなきゃいかんのだ。

自分は救命活動を出来るような力はない。
一人でも多くの人を助けて欲しい。
あたたかい部屋とご飯と風呂のある場所で休んでほしい。

自分に出来る事はあまりにも少ない。
だけどそれしかできない。
やれる事は全部やる。
暖房は極力つけない。
照明も極力使わない。
義援金を送る。
意味の無い買い占めはしない。

今はまだこれだけ。

最後は祈る事しかできない。

2011.01.05 Wednesday

今年やること

年内に親不知を抜きます。

非常にビビってます。
全然痛く無かったよー、ていう人が周りに皆無です。

かつては歯痛に耐え切れず自害した人もいたとかなんとか…


励ましのお便りお待ちしています。

2010.12.14 Tuesday

かえる

この頃ヘビーローテーションに聴くアルバムが2枚ある。

■くるり
「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」


タイトルコールの後に始まる曲は「さよならアメリカ」。
なんだか走り疲れた後のような、吹っ切れた気持ちになる。
仕事仕事仕事の生活はもう終わりにしよう、そんなメッセージを訴えかける。

ところで大前研一は、本気で旧態依然の思考を切り捨てなければ、
スペインやポルトガルのように、今後400年に渡って日本国が衰退していくと訴える。


多分、そうなる。
そして自分たちの生きているうちはかつての最先進国日本として、二度と立ち上がれない。



いま一度、居心地の良い世の中を作る。
くるりは別の方法でこの国を蘇らせようとしているように思える。
経済をリードする大国、とはならないけれど。

次々に流れてくる曲は、「東京レレレのレ」「目玉の親父」や「温泉」。
提灯に照らされた温かい光の中、この日だけは夜更かしが許される子供たち。
妖怪の話や温泉にのんびり浸かる光景はまさに古来からの日本人像そのものだ。

そして洗剤のCMのように清々しい雰囲気の「シャツを洗えば」。
神聖さあふれる「FIRE」。
高校の学園祭のような、ファッションとしてのロック「石、転がっといたらええやん」。


雰囲気に流されているわけではなく、自分の方向性もそちら寄りなのです。
ちなみに資本主義の象徴、アメリカが嫌いなわけではないです。
むしろぶっ飛んだ発明をするアメリカが好きです。
結果は知らんが機会は平等に与えようという姿勢、
自主独立の姿勢、素晴らしいと思う。
でもね、それ以上に日本が一番なのです。


自分にとっても日本という大きな存在にとっても、
再生や成長の原動力になるのは、「らしさ」であることを強く感じている。
(真新しいことでもないけど、芯のある「らしさ」と
 流行り廃りのある「ファッション」という2つの軸をこの頃考えています。)


ものにもよるのかもしれないが、かつての護送船団方式のような、
国家が一丸となって…は、むしろ効率が悪い。
地方が「自分たち」を取り戻した時、再生が始まるように思う。

その時は東京を介さずにど田舎から世界へ…ということが起こるのかも知れない。
金融は東京に任せて、地方はそれぞれ得意なことをやろう!
そんな未来。




■ASIAN KUNG-FU GENERATION
「マジックディスク」


ただただ、この曲が頭に残る。
「さよならロストジェネレイション」

「暗いね」って切なくなって
「辛いね」ってそんなこと言わないで
「暗いね」って君が嘆くような時代なんて
もう僕らで終わりにしよう

物心ついた時からテレビや新聞は「不景気」としか言わない。
そろそろ飽きたんです。



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2010.10.07 Thursday

俺の夏休み2010(後半)

牛タンどーん!


10月に入り、涼しくなってまいりましたが関係ねーです。
夏の件についてです。
8月最後の土日は、岩手と秋田に行ってまいりました。



まずはじゃじゃ麺を食べに行く。


スープないし、麺熱いし、でもきゅうり乗ってるし、不思議料理。
しかしうまい。
きゅうりを摘み摘み食べるのが煩わしくなった俺はレンゲを頼むのだが、
とても怪訝な目で見られる。
岩手においては、最後に卵を入れてスープを入れた時に
初めてレンゲを使うことが許されるようだ。
新風を吹き込んでしまった。
満腹。満足。


さんぽ。
ピンクい消火栓。


武士道とか5千円札の顔くらいでしか知らなかったのがお恥ずかしいです。
新渡戸さん、そうとうすごい人。






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2010.09.20 Monday

チャイナインパクト

2002年発行なので、世界経済の今を知るためにはちょっと古い本。
とはいえ、中国というものに対してあまりにも無知なので読んでみようと思い、
手に取った。


で、積読1年。

尖閣諸島がらみの挑発行為が過激化してきているので国家間の対立がどうこう、
というイメージで世の中を見がちだ。
でも人の交流や経済の交易というものは、もっと小さい単位で動いている。

本書では中国は6つの地域から構成され、互いに競争し、
時には協力して成長していると説く。
それは一見真逆のように捉えられるアメリカに似ているという。

・北京付近 : 世界中の研究開発機関、
・東北三省 : 日本・韓国向けサービス業、
・山東省  : 農業、
・長江デルタ: 金融とIT、
・珠江デルタ: 金融とIT、製造業、世界中の華僑とのネットワーク
・福建省  : 台湾とのつながりや食品産業

【連邦制】
 連邦制では、各地域が自分たちにとって最も有利な経済活動を志向してゆくので、国家としてのまとまりはあまり重要でない。
連邦はお互いに競争し、特徴を出しながら発展していく。

 アメリカの統治機構というものは、通常は極めてルーズでありながら、国家の存亡の危機にかかわるような緊張した場面ではきわめてタイトになる。
「危機の時には連邦が力を発揮する、平和な時代には、各州が自立して自由に運営しなさい」というのが、建国当時からの基本的なコンセプトである。

【実態は資本主義国家】
中国は正式には共産主義国家だが、地域国家におけるビジネスの側面から見れば、台湾や韓国、日本やドイツ、あるいはフランスなどと比較しても、規制がはるかに少ない。
地域内に留まり、北京の中央政府と関わり合いを持つことさえ避けていれば、アメリカと並ぶ資本主義の天国である。



肝心なのが、これらは政府主導で決めたのではなく、自然と構成されたものであるという点。
政治家や行政が勝手にエリアや方向性を決めて出来あがるものではない。
イモ臭い山奥の地域が「やっぱおしゃれな洋風の街にしたいよねー」なんていって
勝手にルールを定めたところで、古くから海外に開かれていた神戸や横浜には到底勝つことはできない。
下地が全くないので。
頑張ってもアウトレットモールみたいなハコモノが出来上がるだけだ。

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